医療

喘息(ぜんそく)

 メキシコで唯一日系企業が運営する医療機関サボテンファミリークリニックの日本人病院スタッフがお届けするメキシコ生活情報です。今日のテーマは「喘息」です。メキシコにお住まいの日本人のみなさま、駐在や移住をご検討されている日本人のみなさまのお役に立てれば幸いです。

 喘息とは…?

 喘息(ぜんそく)は、呼吸をするときの空気の通り道(気道)が、アレルギーなど炎症によって敏感になり、けいれんを起こして狭くなることで起こります。
「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)や、激しい咳が出る、呼吸が苦しくなるといった症状が、喘息(ぜんそく)の発作です。

 原因

 空気の汚染、アレルゲン、喫煙、遺伝的な要因など、さまざまな要素によって引き起こされます。
日本では、子どもの5~7%、大人の3~5%が喘息にかかっているといわれています。
子どもの喘息は男子に比較的多く、アレルギーが原因であることがほとんどとされています。小学校高学年ぐらいから発作がなくなる時期がありますが、20~30歳代に再発することもあります。
大人の喘息の6~8割が大人になって初めて発症した人たちで、男女比も変わりません。子どもの喘息に比べ、原因が明確に特定できない場合が多いとされています。

おもな喘息(ぜんそく)の原因

アレルゲンとなるものアレルゲン以外の誘因
ダニ・ハウスダスト・ペット・花粉・食物運動・たばこ・過労・ストレス風邪などの感染症・大気汚染・天候・気温の変化・香水などの匂い

 メキシコでの課題

大気汚染 


 特に、メキシコは深刻な空気の汚染問題を抱えています。都市部では交通量の増加や工業化により、大気中の有害物質のレベルが高まっています。これは喘息発作を引き起こす可能性を高めます。特に、大気中の微小粒子(PM2.5)は、喘息患者にとって深刻なリスクとなります。

病院へのアクセス
 メキシコは日本の5.2倍の面積がある、広大な土地を持つ国です。農村部や貧困地域では、医療施設が限られており、喘息管理に必要な専門的なケアを受けることが困難な場合があります。

 サボテンファミリークリニックの薬

サボテンファミリークリニックでは、主に3つの喘息用のお薬(飲み薬、吸入薬)があります。
※患者さんの症状、診断によって処方される薬は異なりますので、まず医師の診療を受けてください。医師や薬剤師と相談し、個別の状況に合った治療を確認することが重要です。

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