こんにちは!メキシコ、レオン・ケレタロ・イラプアトに拠点をもつ日系医療機関、サボテンファミリークリニックです。
最近暑い日が続いていますね。気温が30度を超える日々も多いです。 一般的にはメキシコでは、5月から10月にかけて雨季の季節となります。
雨が降る前後は少し涼しくなりますが、日中はとても暑いですよね。また、毎日雨が降るわけではなく、暑い日が続く場合もあります。
そんなこの時期に気をつけてほしいのが、熱中症、脱水症状、こむら返り。
今回は、熱中症、脱水症状、こむら返りについて詳しく説明し、それらのリスクから身を守る方法、なった場合の対処方法についてお伝えします。
目次
【脱水症状】
脱水症状とは体内の水分が不足している状態を指します。
これは、暑い日に長時間運動したり、水分補給を怠ったりすることで起こります。
脱水症状の兆候
- のどの渇き
- 頭痛
- 便秘、尿の量の減少
脱水症状は体の正常な機能に悪影響を及ぼし、倦怠感や集中力の低下・熱中症、こむら返りなどを引き起こす原因となります。
【熱中症】
高温多湿な環境下で体温調節がうまくいかず、体内の水分と塩分のバランスが乱れることで発生します。
主な初期症状

- だるさ、倦怠感、疲労感
- めまい
- 筋肉痛、筋肉のけいれん
- 頭痛
- 吐き気、嘔吐
- 集中力の低下、混乱
重症化するとこんなことが起こります
- 失神、意識障害
- けいれん
- 認知機能の低下(名前や居場所を聞いても返答できない状態、または全く違う返答がある)
熱中症は、高齢者や子供、慢性疾患を持つ人々に特に注意が必要です。
【熱中症が疑われる場合の初期対応】
- 日陰で、涼しい場所に移動する。
- 必要のない服を脱がせる。
- 濡れたタオルやスプレーで皮膚を湿らせる。
- 風通しのいい場所、または扇風機を使用し、身体を冷やす。
(メキシコのamazonで買えるおすすめの扇風機) - 意識がはっきりしている場合、飲料水や経口電解質液を飲ませる。
- 首、脇、股に氷などの冷却パックをあてる。※家庭にアイシングバックを常備しておこう
(メキシコのamazonで買えるおすすめアイシングバック)
(おすすめ保冷剤)
重篤症状があれば、(失神、意識障害、けいれん、認知機能の低下(名前や居場所を聞いても返答できない状態、または全く違う返答がある)すぐに救急外来を受診してください!
メキシコで救急車を呼ぶ場合は、911へ
【こむら返り】

筋肉の痙攣や痛みを伴う状態で、特に夜間に起こりやすいです。主に下肢のふくらはぎや太ももの筋肉が収縮し、痛みを引き起こします。
こむら返りが起こる原因
- 水分やミネラルの不足
- 筋肉の疲労
- 血行不良
特に運動不足や長時間の立ち仕事をしている人によく見られます。
【こむらがえりになった場合の対応】
筋肉を伸ばす:
こむら返りが発生した場合、まずは収縮している筋肉を伸ばすことを試してみましょう。例えば、ふくらはぎのこむら返りの場合は、壁に手をつき、ゆっくりと脚を伸ばすようにします。これによって筋肉が緩和され、症状が軽減されることがあります。
筋肉をマッサージする:
こむら返りが起こった筋肉を優しくマッサージすることで、血液循環が促進され、筋肉の緊張が和らぐことがあります。ゆっくりと円を描くような動きで、筋肉に刺激を与えましょう。
筋肉を温める:
こむら返りが発生した部位に温かいタオルや湿布を当てると、筋肉の緊張がほぐれることがあります。温めることで血流が促進され、筋肉がリラックスしやすくなります。
水分とミネラルを補給する:
こむら返りは水分やミネラルの不足によって引き起こされることがあります。こむら返りが頻繁に起こる場合は、十分な水分とミネラル(特にカリウム、マグネシウム、カルシウム)を摂取するようにしましょう。スポーツドリンクやミネラルウォーターを利用することも考慮してください。
医師の診断を受ける:
こむら返りが頻繁に起こる場合や、非常に強い痛みを伴う場合は、医師に相談してください。
メキシコに3院(レオン・イラプアト・ケレタロ)展開中の当院では、脱水、熱中症(初期症状)、こむら返りに対する診察・初期対応が可能です。
メキシコ滞在中に異常を感じた際には、当院までお気軽にご相談ください。
【予防方法】
1.しっかりとした水分摂取
これら3つに共通しているのが、水分・ミネラル不足!
みなさんは、1日に摂取している水分の量、意識していますか?
水分摂取量は、1日大人2L、子供1.2Lが必要とされています。
特にメキシコは、乾燥しているので、汗をかいていなくとも、こまめに水分を摂るようにしましょう。
また、運動をしたり、たくさん汗をかいた時は、水だけでなく、塩分やミネラルを含んだスポーツドリンクを飲むようにしましょう。メキシコで購入できる、経口電解質液。
2.適度な休息と涼しい環境作り
熱中症を予防するためには、暑い時間帯には避けて活動し、窓をあけて換気する、扇風機・クーラーを使用するなど、涼しい場所で休憩をとることが重要です。
3.適切な服装
軽くて通気性の良い服装を選びましょう。帽子や日焼け止めなど、紫外線対策も忘れずに。
4.適度な運動とストレッチ
こむら返りを予防するためには、筋肉を適度に使い、定期的なストレッチを行いましょう。