メキシコで唯一日系企業が運営する医療機関サボテンファミリークリニックの日本人病院スタッフがお届けするメキシコ生活情報です。今日のテーマは「メキシコで子供がかかりやすい病気」です。メキシコにお住まいの日本人のみなさま、駐在や移住をご検討されている日本人のみなさまのお役に立てれば幸いです。

さて、メキシコにおいて子供がかかりやすい病気には様々なものがあります。日本とは気候や風土が異なるため、お子様をお持ちの方は不安になることもあるかと思われます。以下では、メキシコで一般的な子供の病気について説明します。
① 下痢症と消化器感染症
メキシコでは、下痢症と消化器感染症が子供たちによく見られる病気です。主な原因は汚染された水や食品から感染する細菌やウイルスです。下痢や嘔吐、腹痛などの症状が現れます。予防策としては、適切な手洗い、清潔な飲料水の摂取、食品の適切な調理などが重要です。


② 呼吸器感染症
メキシコでは、風邪、インフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症が子供たちによく見られます。これらの感染症は空気中のウイルスや細菌によって広がります。症状には発熱、鼻水、咳、のどの痛みなどがあります。予防策としては、手洗いや咳エチケットの実践、予防接種を受けることが重要です。


③ ジカウイルス感染症
ジカウイルス感染症は蚊を介して広がる病気で、メキシコでは低地や海岸地域で流行します。この病気は特に妊婦にとって重大なリスクがあり、胎児の発育異常や神経系の障害を引き起こす可能性があります。一般的な症状には発熱、発疹、関節痛があります。予防策としては、蚊による刺されを避けるための蚊取り網の使用や虫除け剤の利用が重要です。

④ 結核
結核はメキシコで広く見られる感染症であり、子供たちにも感染する可能性があります。結核は空気中の結核菌によって感染し、主に肺に影響を与えます。症状には慢性的な咳、発熱、体重減少などがあります。結核は適切な治療が必要であり、予防策としてはBCGワクチン接種が重要です。


⑤ その他の感染症
メキシコでは麻疹、風疹、百日咳などの疫学的に制御された感染症も子供たちによく見られます。これらの感染症はワクチン接種によって予防できるため、予防接種を受けることが重要です。しかし、一部の地域や人口集中地域ではワクチンの普及率が低いため、感染のリスクが高まることがあります。

おわりに
これらの病気はメキシコの子供たちがかかる主な病気の一部ですが、他にも多くの病気が存在します。予防医療の強化、予防接種の普及、衛生状態の改善を行うことが子供たちの健康を守るためのカギと言えます。また、定期的に医療機関を受診し、病気の早期発見・早期治療を行うことも重要です。

T.T
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