医療

メキシコでは当たり前!?半年に一度の寄生虫対策。

こんにちは🌵
メキシコで唯一日系企業が運営する医療機関サボテンファミリークリニックの日本人病院スタッフがお届けするメキシコ生活情報です。
今日のテーマは「寄生虫対策」です。メキシコにお住まいの日本人のみなさま、駐在や移住をご検討されている日本人のみなさまのお役に立てれば幸いです。

メキシコの水・食事情

 日本ではあまり馴染みがない「寄生虫対策」メキシコは熱帯地域に位置し、温暖な気候と湿度の高さが、さまざまな種類の寄生虫の繁殖を促進しています。また、メキシコの水・食事事情が深く関わっています。寄生虫は人々の体内に入り込み、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、寄生虫対策はメキシコの生活習慣の一部として浸透しています。

飲水

 日本は高い水質基準と広範な浄水施設の整備により、安全で飲み水として直接使用できる水道水が一般的です。水道水は定期的に検査され、衛生的な状態が維持されています。また、日本では公共の場や飲食店などでも衛生基準が厳しく管理されており、安全な飲食環境が提供されています。

 一方、メキシコでは水事情は異なります。水道水を直接飲用することは推奨されません。地域によっては水道水の供給が不安定であり、浄水施設の整備や水質管理の向上が求められています。一般的には、飲料水としてガラフォンを購入します。

屋台

 日本の公共の場や飲食店では、衛生基準を順守することが義務付けられており、定期的な検査や清掃が行われています。個人の衛生意識も高く、手洗いやマスクの着用などの予防策が一般的です。

 もちろんメキシコも、衛生管理が行わてれいます。しかし、洗浄するための水などは水道水を使用していたり、下水の管理などメキシコではまだ改善の余地があると言えます。

 飲料水や屋台での食事をいくら気をつけても、シャワーや歯磨き、食器を洗う水までを管理するのはなかなか難しいですよね。また、せっかくメキシコに来たのなら、屋台のタコスを食べたいというのが本音です。

症状

寄生虫感染による症状は、感染した寄生虫の種類や感染の程度によって異なります。

腹痛や腹部不快感、下痢や便秘、悪心や嘔吐、食欲不振などの消化器症状。
体重減少、倦怠感や体力低下。
かゆみや湿疹、皮膚の発疹や炎症、虫刺されのような跡や痕などの皮膚症状。

もしかしたら、心当たりのない腹痛や身体の不調、寄生虫が原因かもしれません。

対策

 寄生虫対策の方法としては、定期的な薬の服用が一般的です。
メキシコでは、寄生虫感染の予防と治療に効果的な薬が入手可能であり、一般的な市販薬として手軽に購入できます。

例)
商品名 Loxcell 大人用
(成分名 Albendazol, Quinfamida)
1箱1錠=1回分

商品名 Loxcell 子供用
(成分名 Albendazol, Quinfamida)
1箱1瓶=1回分

[服用方法]
お休みの日の朝、絶食の状態で服用。その後、30分後から食事可能。
もし寄生虫がいる場合は、服用後に下痢が起こりますが、いない場合は何も起こりません。
また、台所・トイレを共有している人全員が対象となりますので、ご家族の場合は全員が行う必要があります。

一般の人は、1年に1回
農業や家畜系、獣医師、廃棄物処理など、寄生虫感染の可能性が高い職種や環境にいる場合は、半年に1回
の目安で薬を服用するのが一般的です。

実際にやってみて…
 先月、偶然にも薬を服用する機会がありました。普段からお腹が弱い方なので、体調を崩すのではないかとドキドキしましたが、結果何も起こりませんでした。最近体調が優れない、少し気になる方は、一度服用すると良いかもしれませんね!

(M・H)

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