害虫対策

メキシコの夏季はサソリにご用心!必ずしておくべきサソリ対策と対処法


メキシコの皆様、いかがお過ごしでしょうか。
5月に入り、日中はもう夏のように暑くなってきましたね。これから雨季の時期にかけて、ますます暑さが厳しくなっていきますので、野外へお出かけの際にはこまめに水分とミネラルを補給するように心がけ、脱水症・熱中症にならないよう気をつけましょう。

さて、この暑い時期になると現れ出すのが「サソリ」

突如どこからともなく家の中に現れ、ビックリされた経験もあるかもしれません。メキシコでは全国的にサソリが分布していますが、バヒオ地区ではその気候環境によりサソリが比較的多く出ると言われ、その中でもレオンは特に有名です

サソリの特徴

サソリは一般的に夜行性で、昼間は地下の窪みや石の隙間などの暗く涼しい物陰に潜み、夜になると食物を求めて外へ這い出し動き回ります。
なおサソリは本来おとなしい性格なので、こちらから不用意に刺激することがなければ、刺してくることはありません。

また、サソリといえば、猛毒を持つ危険な生き物というイメージが強いと思いますが、実際には人体に無害な弱い毒しか持たないものが大部分です。


世界中に分布しているその種類は少なくとも1,500種を超え、成人に致命的な被害をもたらす猛毒を持つものは、
そのうちのわずか25種にすぎません。しかしながら、どんなサソリであっても刺されればアレルギー反応を引き起こす可能性もあるため、やはり危険と言わざるをえません。

サソリに刺されないための対策法・出てしまった時の対処法

【サソリに刺されないための対策法】

① 服を着る前、靴を履く前は、中にサソリが紛れていないかどうか確認する。
② 就寝前、寝具(シーツ、毛布、枕元)にサソリが潜んでいないかどうか確認する。
③ ベッドは壁にピッタリくっつけず、少し離して配置する。
④ 屋外、室内を裸足で歩かない。
⑤ 年に最低2回は家の大掃除をする(額縁の裏、家具の隙間、壁の隅など)。
⑥ 玄関や窓に網戸を設置し、サソリの侵入を阻止する。
⑦ 屋上、壁を白色系のペンキで塗り、サソリを見つけやすくする。
⑧ 屋上、床、壁に割れ目や隙間があれば修繕し、サソリの住処をなくす。
⑨ 屋内外に使わなくなった不要なもの(木材、ブロック、壊れた家電、古着など)を置かない。
⑩ 庭木の剪定、落葉の掃除をこまめに行い、サソリの隠れ場をなくす。

【サソリが出てしまった時の対処法】

普段はのっそりしているサソリですが、
夏場になると驚くほど機敏に動くこともあるので油断は大敵です。
下記方法で、速やかにサソリを対処しましょう。

①素手で触らず、靴底などかたいものでつぶす(ハサミで捕まれると刺されるので注意)
②市販の殺虫剤の散布などにより殺虫処理する。 

メキシコでは、1番ポピュラーなRaidの殺虫剤。サソリだけでなく、ゴキブリ・ムカデ・クモ・アリに有効です!
レギュラータイプ(左)の他、匂いのきつくないユーカリエッセンス配合(中)、オレンジエッセンス配合(右)タイプもあります。

一家に1スプレー常備しておくと、怖いものなしです!メキシコに赴任、移住した際は、真っ先にスプレーを買いに行きましょう。

サソリに刺されてしまったら!?

万が一サソリに刺されてしまった場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診し、必要であればサソリ毒に対する抗毒素投与を受けて下さい。サソリの種類によって毒の強さが違うため、刺したサソリを捕獲し病院に持って行くと治療の参考になります。

なお適切な容器が手元にない場合は、無理に捕まえようとする必要はありません。その際はサソリを写真に撮りましょう。できれば、様々な角度から撮影しておくのが理想です。

参照できる画像があれば、記憶にない細かい部分を後で確認することができ、専門的なアドバイスを受ける際にも医療関係者が種の特定をしやすくなります。

サソリに刺されてしまったら、サボテンファミリークリニックへご相談ください

メキシコで生活・旅行をしているときに避けられない、サソリ問題。毒の強さによっては、吐き気・嘔吐・めまい・かゆみなどの症状が出ることもあります。
メキシコに3院(レオン・イラプアト・ケレタロ)展開中の当院では、サソリに刺されてしまった場合の診察・治療が可能です。また、メキシコでサソリに刺されてしまった場合、お持ちの海外旅行保険が適用となる場合がございます。保険をお持ちの場合は、ご予約時にお申し出ください。

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