メキシコ観光

知れば知るほど面白い!古代マヤ文明遺跡の基礎知識

こんにちは!メキシコの日系医療機関・サボテンファミリークリニック です🌵

2023年6月16日から9月3日まで東京国立博物館にて、「特別展~古代メキシコ、マヤ・アステカ・テオティワカン~」が開催されています。

それに伴い今回は、マヤ文明に詳しいサボテンファミリークリニックのスタッフが、マヤ文明についての基礎知識を紹介いたします!

この夏ユカタン半島へご旅行を計画中の方は、少し違った視点でより深くメキシコを知ることができるかもしれません。

【基礎知識】マヤ文明(紀元前2000年~紀元16世紀)

 マヤ文明(Maya civilization)は、メソアメリカ地域(中央アメリカ大陸)に存在した古代の高度な文明であり、紀元前2000年から紀元16世紀にかけて栄えました。マヤ文明は現在のメキシコ、ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルなどの地域に広がっていました。

遺跡・マヤ文字

ピラミッド 
彼らは精巧な石造建築物やピラミッド、神殿、宮殿などを建設し、都市を中心とした社会を築きました。代表的な遺跡には、チチェン・イツァ、ティカル、パレンケ、ウシュマルなどがあります。

             

マヤ文字  
マヤ文明の特徴的な要素の一つは、その文字体系であるマヤ文字です。マヤ人は象形文字や音節文字を組み合わせて表記し、王名や祭りの日付などの情報を記録していました。また、マヤ暦も高度に発展しており、太陽暦や神聖な周期の暦法を用いて時間を計測しました。

 

食べ物 
 マヤ文明は農耕社会であり、農業を主な生活手段としていました。彼らは棚田や排水システムなどの農業技術を駆使し、今でもメキシコの主食であるトウモロコシは、マヤ文明時代から必要不可欠な食物でした。また、豆類、カカオなどの作物も栽培しました。

マヤ神話

 マヤ文明には、日本の古事記のように彼らの世界観を表した神話があります。
 あらゆるものに神を見いだす世界観をもち、世界の四隅に住み異なる姿を持つ神チャクなどのほか、13の天に住む13の神、9の暗黒に住む9の神がいます。このほか、自然のエレメント(元素)、太陽や月などの天体、嵐や雨などの気候、トウモロコシ、ジャガーなど様々なものに固有の神々がおり、マヤ文明圏におけるそれら事象の重要性が示されています。

 『ポポル・ヴフ』(日本の古事記にあたる神話)では、始まりの神テペウとクグマッツが試行錯誤しながら人間の創造を果たすという創世神話と、伝説的英雄の双子フンアフプーとイシュバランケーが、悪しき神々を討伐していく英雄譚が描かれています。この創世神話と英雄譚がマヤ神話の根幹となっており、話をモチーフとした彫刻もマヤ遺跡で見られます。

 マヤ遺跡からは生贄の儀式があったと思しき痕跡が複数見つかっています。その裏付けとなる背景の一つに、生贄として自殺した者の魂を楽園に導くという女神イシュタムがマヤ神話にあります。

 現在明らかにされているマヤ神話は、断片的でごく一部とされています。

 他にも神話に描かれているものは、人々に深く信仰されており、現在まで受け継がれているものもあります。

謎につつまれたマヤ文明

 マヤ文明の衰退の理由は明確には分かっていません。16世紀初頭にスペイン人の到来と植民地化が始まると、マヤ文明は徐々に衰退し、都市が放棄されるなどして消滅しました。疫病や戦争、環境変動、社会的な変化などが要因として挙げられていますが、詳細な経緯は解明されていません。
 今後も発掘・研究が進み、されに理解が深まっていく文明です。

サボテンファミリークリニックでは旅行中の病気、怪我にも対応!

メキシコに3院(レオン・イラプアト・ケレタロ)展開中の当院では、旅行中に起きた病気や怪我の診察・治療も可能です。

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