メキシコで唯一日系企業が運営する医療機関サボテンファミリークリニックの日本人病院スタッフがお届けするメキシコ生活情報です。今日のテーマは「オワハカのお祭り!ゲラゲッツァ」です。メキシコにお住まいの日本人のみなさま、駐在や移住をご検討されている日本人のみなさまのお役に立てれば幸いです。
Guelaguetzaとは?
メキシコ南部の町・オアハカにて毎年7月に行われる“アメリカ大陸最大”の先住民のお祭りです。
ゲラゲッツァ(Guelaguetza)とはサポテカ語(オワハカ州で一番多く話されている先住民言語)で、「お互いに与えること」や「共有すること」という意味で、収穫した農作物や日用品を持ち寄り、分け与えるという相互扶助の活動のことです。この祭りでは、オアハカ州の約20の異なる文化を持つ地域から選ばれた人々が、民族衣装をまとい音楽、踊り、衣装、伝統的な芸術を披露する場として行われます。



この一部の写真だけでも衣装や踊りが違うのがわかりますよね。
アメリカ大陸には多くの大規模な祭りが存在し、地域や文化によってさまざまな特色や規模があります。しかし、ゲラゲッツァは、メキシコの無形文化遺産として、ユネスコの無形文化遺産リストにも登録されています。その重要性と広範な参加者数から考えると、アメリカ大陸で最も盛大な祭りの一つと言えます。
歴史


ゲラゲッツァの歴史は、スペイン征服以前に遡り、サポテカ族が収穫の祝福や豊穣を古代の神々に捧げる儀式が由来と言われています。
しかし、スペイン植民地時代以降(16世紀)、古代の神々への信仰がキリスト教へと置き換えられ、7月16日の聖カルメンの祝日に合わせてこのようなお祭りが開催されていました。
19世紀のスペインからの独立や革命を経て、1920年代のオワハカ大地震の被害を受け、復興のためにも1932年にもともとあったお祭りのさらに大規模に「民族の祭典」として開催したのが、現在のゲラゲッツァの始まりです。
時期
7月16日以降の2回の月曜日に、開催される公演がメインイベントです。オワハカ歴史地区を見下ろすフォルテンの丘に、ゲラゲッツァ専用のメインスタジアムで開催されます。毎年この丘で月曜日に開催されることから、別名「Lunes del cerro(丘の月曜日)」とも呼ばれています。スタジアムのイベントに参加するためには事前にチケット購入が必要です。無料席もあるようですが、朝4時から?もっと早く?並んだりするようです、、、
2020年、2021年はCOVID‐19の影響のため、映像のみの実施だったようなので、復活して2回目の今年は盛り上がること間違いなし‼


このパイナップルやカゴの中身は、ショーの最後に観客席に投げ込まれます。
メインイベントは約1週間ですが、町中でのパレードなど付随するさまざまなイベントがあり、7月中は、ほぼまるまる1ヶ月、街中がお祭り騒ぎとなり、とても盛り上がります。

パレード中に無料で振る舞われるオワハカのお酒”メスカル”
今年2023年は7月17日(月)~24日(月)の期間にメインイベントが開催されます。
メキシコに来たら是非一度は参加したいお祭りですよね。
毎年この時期になると「あ~今年もゲラゲッツァが始まる~」と思います。オワハカ州には今でもたくさんの原住民の方たちが住み、それぞれ独自の踊りや衣装があって、とてもワクワクしますよね♪
4年以上前からゲラゲッツァの存在は知っており、毎年「行きたい~~‼」と思っていますが、実はまだ行ったことがないんです…。来年は”実際に行ってみた”のコラムを書きたいと思います‼
(H・M)